2013年02月17日

気になる本:「まちづくりの『経営力』養成講座」

図書館をもっと有効活用しないといけないと
個人的に心に誓って
「図書館は自分の本棚や」プロジェクトを
始めました。
お金も節約になるし、一石二鳥なプロジェクトになるはず。

今回は、和歌山県立博物館で、
以前から読みたかった本「まちづくりの「経営力」養成講座」を
借りてきました。

まちづくりの「経営力」養成講座

著者の木下斉さんは、16歳のときから、早稲田の商店街で
まちづくりに取り組み、高校生で社長にもなったという方です。
加えて「IT革命」という言葉で流行語大賞も取られ、
現在も、日本各地で、補助金に頼らない自立したまちづくり事業を
実施されています。

まちづくりと言えば、思い先行でお金も補助金頼り、
すこしうまくいかなくなるとすぐに終わってしまう事業が
目立ちます。

せっかくの思いも、事業的に成り立たせ、育ち
より大きな事業へと進展しなければ、これまでの
単なる繰り返しです。

これは、まちづくりのみならず一般的な事業でも同じ
ことが言えると思います。
近年は、社会起業やソーシャルキャピタルが流行っています。
そういう分野に興味のある方もぜひ一読の価値あると
思います。

本書では、とかくあいまいになりがちな「まちづくり事業」を
しっかり継続的に実施するために最低限必要な経営的な知識を
得るためのヒントがたくさん詰まっています。

でも、本書の最大の特徴は、第1章に
「ロジカルシンキング」つまり、論理性を身につけることが
まずは大切だと説かれている点だと思います。

また、まちづくり事業の戦略の点では、
過去に各地で見られた「商店街」と「大型商業施設」との
対立について、地域が大型商業施設の出店を
戦略的に取り組むことによって、「商店街」と「大型商業施設」が
同時になりたち、それ以上の相乗効果が上がっている
地域も紹介されています。

「とにかく反対」と繰り返すのではなく、環境の変化に対し、
いかに戦略的に取り組むことが大事だと感じました。

他にも、NPOにこだわらず、事業に適した組織の具体例なども
とても参考になると思います。






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Posted by 和歌山サイエンスカフェインフィニティ at 21:23│Comments(0)気になる本
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