2012年01月01日

南紀勝浦温泉

昨年はおかげさまで無事活動を続けることができました。
今年は3年目、引き続きよろしくお願いします。

年末年始は地元那智勝浦町に戻ってます。
南紀勝浦温泉です。

いつもよく行くホテル「一の滝」の温泉に行ってきました。
ここは源泉かけ流し。
すごくいい温泉です。ホーム温泉です。

まずは、成分分析書から。

源泉は二つあるようで、
成分分析書も二つ掲げられてました。pHは8.1でややアルカリ性ですね。
船室は単純泉でとても優しい温泉だと思います。

浴室には、お風呂が二つあり、ひとつはぬるめです。
こちらにゆっくり時間をかけて浸かるのが大好きです。
那智湾が180度見渡せるオーシャンビューも魅力です。

施設内には、いろいろ表示があります。




ぜひ、一度お越しください。

  

Posted by 和歌山サイエンスカフェインフィニティ at 21:42Comments(0)温泉の科学

2011年05月22日

温泉の科学 第2回

前回は、温泉とはどんなものだろう、
ということで、温泉法の定義を参照してみました。

今回は、どれくらいそれらの成分が含まれているのか、
温泉のカルテである、温泉分析表を見てみましょう。

和歌山市にある花山温泉は、高濃度な温泉として知られています。
http://www.hanayamaonsen.com/

その成分分析表が、公開されてますので、
上記のURLにアクセスして見てください。

花山温泉の成分分析表を見てみると、
溶存物質が16,400mg以上
炭酸が1,742mg
鉄(Ⅱ)イオンが48.3mg
など多くの成分が分析されており、
温泉法の定義を大幅に上回る濃度が比較的高めな
温泉であることが分かります。


成分分析表からは、その温泉の性格をよく知ることが
できます。
今度温泉に行かれた際には、ぜひ一度見ていただける
と新たな発見があるかもしれません。  

Posted by 和歌山サイエンスカフェインフィニティ at 21:26Comments(0)温泉の科学

2011年05月19日

温泉の科学 第1回

温泉の科学 第1回


まずは、「温泉とは」というところから
始めましょう。

と言っても、温泉を定義するのは難しい
問題です。
一般的には温度が高い水であり、また
硫黄などの成分が含まれている水という
ことになると思います。

ここでは、日本には「温泉法」という法律があり、
そちらを参照してみることにします。
温泉法での、温泉の定義は次のとおりです。


1.泉源における水温が摂氏25度以上

もしくは、

2.以下の成分のうち、いずれか1つ以上のものを含む。(含有量は1kg中)
 1.溶存物質(ガス性のものを除く。) 総量1000mg以上
 2.遊離炭酸(CO2) 250mg以上
 3.リチウムイオン(Li+) 1mg以上
 4.ストロンチウムイオン(Sr++) 10mg以上
 5.バリウムイオン(Ba++) 5mg以上
 6.フェロ又はフェリイオン(Fe++,Fe+++) 10mg以上
 7.第一マンガンイオン(Mn++) 10mg以上
 8.水素イオン(H+) 1mg以上
 9.臭素イオン(Br-) 5mg以上
 10.沃素イオン(I-) 1mg以上
 11.フッ素イオン(F-) 2mg以上
 12.ヒ酸水素イオン(HAsO4--) 1.3mg以上
 13.メタ亜ひ酸(HAsO2) 1mg以上
 14.総硫黄(S)[HS-,S2O3--,H2Sに対応するもの] 1mg以上
 15.メタホウ酸(HBO2) 5mg以上
 16.メタけい酸(H2SiO3) 50mg以上
 17.重炭酸ソーダ(NaHCO3) 340mg以上
 18.ラドン(Rn) 20×10-10Ci以上
 19.ラジウム塩(Raとして) 1億分の1mg以上

です。
1によれば、単に25℃以上のお湯が出ていれば、純粋な真水で
あっても、温泉と呼ばれることになります。
また、2の成分に着目すると、それぞれがどんなものなのか
専門家でなければ想像がつきにくいものかもしれません。

次回は、温泉のカルテである、花山温泉の成分分析表を利用
上記の定義の成分がどれくらい含まれているのか見てみましょう。  

Posted by 和歌山サイエンスカフェインフィニティ at 18:49Comments(0)温泉の科学

2011年05月08日

温泉の科学

今日は久しぶりに温泉に
行ってきました。

実は大学院時代は、温泉の研究をしたいと
アピールして、大分県の別府にある研究所に
よく滞在させてもらっていました。

ご存じのとおり、別府は、世界有数の地熱地帯です!
世界的にはアイスランドや、アメリカのイエローストーンが
有名です。

ということで、「温泉の科学」ってカテゴリーと立ち上げて、
改めて温泉のことを勉強していこうと思います。

温泉の科学というと、リウマチやむち打ちに効くなどの
温泉の効用のこと?と言われるかもしれませんが、
それももちろん立派な科学ですが、
ちょっと違う面(地球科学的)からアプローチしていきます。

本棚から温泉関係の本を出してみました。
2冊だけですが・・・
こちらを参考に勉強していきます。


「温泉学」なんていう立派な専門書もあるんです。  

Posted by 和歌山サイエンスカフェインフィニティ at 18:49Comments(0)温泉の科学