2020年10月03日

ARで地形の学習をめざして。AR砂場的システムの開発中

先週、インテルのデプスカメラRealsense D455が届きました。
注文してからなかなか発送されず、気をもんでいましたが、
デンバーを発ち、インディアナポリス、アンカレッジを経由して
日本に届いたようです。


横幅15cmほどの小さな箱が1個だけでした。

中身はこんな感じ。




基本的には赤外線カメラ2つを用いて、
カメラからの距離を測るようになっています。

これを使って、職場にAR砂場のような地形教育できるコンテンツを
おけないかと思っていました。

AR砂場ってのは、米国のUC DavisのオープンソースARsandboxや、
日本ではオープンソースのMagic-sandを使ったART Teknikaさんの「砂場マッピング」
有名です。

「砂場マッピング」は2018年の佐賀県で開催された「ボクの土木展」で話題だったそうです。
また、寒地土木研究所さんはARsandboxを使って展示をされていたりするそうです。

ともかく、私はまだ現物を見たことはないのですが、動画や記事から、とても興味深く感じていました。

調べたところARsandboxはマイクロソフトのKinectにのみ対応。砂場マッピングは昨年D435対応版を
公開されたみたいですが、新しいD455には対応してません。

買うなら、最新の機種を、と思い購入しました。
で、あとは、自分で作れそうだと思い始めたところです。

開発に使う言語はPythonにしました。ずっとJavaでプログラミングしてましたが、
画像処理をするにあたってC++で開発されてるOpenCVに関する情報があまりなかったためです。
Pythonだと、RealsenseのSDKやOpenCVのラッパーに関する情報も多く、
また、等高線等を引くライブラリも充実しています。
Pythonは触ったことがある程度だったので、大学院での勉強もかねてです。

4日ほど、帰宅後にちょこちょと触ってたら、それなりに
リアルタイムで深度情報を使って等高線を引けるようになりました。

実際にプロジェクターを使ってAR砂場的なことができるのか試して、
職場の仲間にフィードバックをもらったところです。
開発としてはまだまだですが、方向性は見えてきました。



様子をYoutubeに上げてみました。
雰囲気分かっていただければ幸いです。

https://youtu.be/4PZBwr44SII






  


Posted by 和歌山サイエンスカフェインフィニティ at 09:21Comments(0)スタッフ日記