2013年06月24日

くらしの中の生物学 2013年6月23日

大阪府立大学理学研究科生物学専攻の
宮本尚樹さんをゲストに和歌山サイエンスカフェを
文具とカフェの店「スイッチ」さんにて開催しました。

約1年ぶりの開催となってしまいましたが、
多くの方にご参加いただきました。
ありがとうございます。


くらしの中の生物学 2013年6月23日

今回のお話は「生物学」がテーマでした。

宮本さんは研究室で「抗体酵素」というものを
研究されているそうです。

お話はまず「免疫」ってなんだろうってことを
教えてもらいました。
マクロファージとかキラーT細胞とか、ちょっと聞いたことの
ある細胞の名前を聞いてなんとなくイメージができました。
さらに入ってきたウイルスなどからどうやって免疫が生まれていくのか
「抗原提示」「抗原抗体反応」などその仕組みを知ることができました。

そのとき出てくるこの「抗体」ってのを使うのが
宮本さんの研究の核心のようです。

生物には、たとえばデンプンを糖に分解する酵素があって、
それが生きて行く上でいろんな働きをしているのですが、
それを人工的に作り出すのは無理なんだそうです。

それをこの「抗体」の一部の形を変えることで
「抗体酵素」というものに変えて、酵素のような働きを
持たせることができることが分かり、研究が行われている
そうです。

これを使った医薬品の開発が進められ、副作用が少ない
抗がん剤の開発などが期待できるそうです。


宮本さんの研究分野意外にも生物学のお話として
iPS細胞やES細胞、クローン、再生医療のお話も
興味深く伺いました。

締めのお話は、宮本さんが子供時代にお父様とはまったという
「クワガタとカブトムシ」の話でした。
珍しいクワガタなどをたくさん飼って、繁殖をされて
いたそうです。
珍しいクワガタの画像をご紹介いただきながら、
参加者のみさなんからもたくさんの質問が出て、
とても盛り上がりました。



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Posted by 和歌山サイエンスカフェインフィニティ at 23:16│Comments(0)サイエンスカフェ実施リポート
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